ポストモーテム実施の目的は、責任追及ではなく、インシデントから学び今後の改善策を導き出すことです。原因と対策をチームで共有しておくと、同じ障害の再発を防ぎやすくなります。
書式を決めておくと、書く側の負担が減り、あとから検索したときにも読めるものが残ります。
レポートの項目(記載例)
項目 | 書く内容 | 記載例:需要予測アプリ 夜間ジョブの停止(SEV2) |
|---|---|---|
概要 | 何が起きたかを一文で | 夜間の再学習ジョブが失敗し、翌朝の予測結果が画面に表示されなかった |
影響 | 誰の、どの業務に影響したか | 利用部門が、午前中の計画作成に前日の予測を使用。業務の停止はなし |
時系列 | 発生・発見・復旧の時刻と対応 | 02:14 ジョブ失敗 → 08:30 利用者から問い合わせ → 09:10 原因を特定 → 10:05 再実行して復旧 |
原因 | きっかけと、防げなかった理由 | ライブラリの自動更新で入力形式が変わり、読み込みでエラー。失敗を知らせる仕組みがなく、朝まで気づかなかった |
再発防止策 | 何を、誰が、いつまでにやるか | ① バージョンを固定(ALBY/9月30日)② 失敗時に自動で通知(ALBY/9月30日)③ 更新時の確認手順を追加(貴社・ALBY/10月15日) |
運用上の重要な点
実施基準
SEV1・SEV2は必須。SEV3以下は、同じ事象を繰り返しているときや、原因が分からないまま復旧したときに実施します。
再発防止策・アクションの追従
再発防止策は、決めただけでは実行されないことがあります。毎週のチームミーティングや月次の全体会で、対応状況を定期的に確認します。
文化づくり
- 心理的安全性の確保
- ポストモーテムを価値ある取り組みにする
- 継続的に振り返りを行う場を設ける