葬儀場・セレモニーホールでは、来訪者(会葬者)へのきめ細やかな案内とホスピタリティが求められる一方、人手不足や夜間・早朝対応の人件費高騰が深刻な経営課題となっています。
ALBYは、生成AI(LLM)とRAG(検索拡張生成)技術、そしてAIアバターを組み合わせた「AI案内サイネージソフトウェア」を開発。無人でありながらも「温かみのある」自動応答を実現し、スタッフの業務負荷軽減と省人化に貢献します。
お客様の課題:人手不足と、多様な質問への対応負荷
今回ご支援したクライアント様(冠婚葬祭サービス業)では、複数のセレモニーホールを運営する中で、以下の課題を抱えていました。
- 人件費の圧迫:
お通夜や告別式など、来訪者の到着時間が分散するため、常に一定数の案内スタッフを配置する必要があり、人件費負担が大きかった。
- 属人化する案内業務:
「〇〇家の式場はどこですか?」「お手洗いは?」「喫煙所は?」といった多様な質問に対し、新人スタッフでは即答できず、ベテランスタッフへの確認が発生していた。
- 従来のサイネージの限界:
導入済みのタッチパネル式サイネージは、フロアマップの表示など一方通行の情報提供しかできず、来訪者の「今知りたいこと」に柔軟に対応できなかった。
- ホスピタリティの維持
省人化はしたいが、無機質な機械対応によるサービス品質の低下を危惧されていた。
ALBYのソリューション:RAGとAIアバターによる「おもてなしAI」
当社は、単なるチャットボットではなく、セレモニーホールという場にふさわしい「丁寧な対話」が可能なAIアバター搭載のサイネージソフトウェア開発をご提案しました。
1. PoC(概念実証)による「葬儀場特化AI」の検証
まず、1ホールを対象にPoCを実施。そのホール固有の施設情報(フロアマップ、お手洗いや喫煙所の位置、駐車場情報など)と、当日の葬儀スケジュール(ダミー)をAIに読み込ませました。
- RAGによる正確な回答:
来訪者の「〇〇家」「喫煙所」といったキーワード(音声またはタッチ入力)に対し、AIが施設DBやスケジュールDBから正確な情報をRAGで引用。
- 生成AIによる自然な応答:
引用した情報を基に、生成AIが「〇〇家のお式は、本日18時より2階『白菊の間』でございます。エレベーターを降りて右手をご覧ください」といった、自然で丁寧な案内文を生成できることを実証しました。
2. AIアバター搭載サイネージソフトのカスタム開発
PoCの有効性確認後、以下の機能を備えた専用ソフトウェアを開発しました。
- RAG活用ナレッジ連携:
- 施設情報DB: フロアマップ、設備情報、よくある質問(香典、返礼品等)を学習。
- リアルタイム葬儀DB: 既存の葬儀管理システムとAPI連携し、「当日の葬儀スケジュール(家名、式場名、時間)」をリアルタイムでAIのナレッジに反映。
- AIアバターによる音声対話:
当社の「生成AI動画制作」技術を応用し、AIアバターが生成された案内文を自然な音声と表情で読み上げ。無機質な機械音ではなく、ホスピタリティを感じさせる応答を実現。
- サイネージへの組込み
既存のデジタルサイネージ端末(PC内蔵)で動作するソフトウェアとして開発・導入。
導入効果:案内業務の完全自動化と、スタッフの負担軽減
- 人件費の最適化
これまで常時2名体制だったロビーの案内スタッフを1名に最適化(またはAIサイネージによる完全無人化)。夜間や早朝のスタッフ配置の悩みからも解放されました。
- サービス品質の標準化と向上
ベテラン・新人に関わらず、AIが24時間365日、常に均一で高品質な案内を提供。来訪者が迷う時間を削減しました。
- スタッフのコア業務への集中
案内スタッフは、AIでは対応が難しい「心のケア」が必要なご遺族への対応や、より丁寧な誘導など、本来の「おもてなし」業務に集中できるようになりました。
- ブランドイメージの向上
先進的なAIアバターによる案内が、来訪者に「最新の設備が整った、信頼できる葬儀場」という印象を与えました。
このようなお悩みはありませんか?
- セレモニーホールやホテル、病院、展示会場の受付・案内業務を省人化したい。
- スタッフの業務負荷を減らし、より付加価値の高い仕事に集中させたい。
- 従来のタッチパネル式サイネージでは、利用者の疑問を解決しきれていない。
- 生成AIを活用したいが、不正確な回答(ハルシネーション)が懸念される。
- 業界特有の専門知識や、施設固有の情報をAIに学習させ、無人案内を実現したい。
ALBYは、貴社の施設と業務に最適化された「生成AI(RAG)」と「AIアバター」を組み合わせたソリューションをご提案します。まずはお気軽にご相談ください。


